2016年4月24日日曜日

Summicron 35mm f2 (1st 8枚玉)

今回手に入れた、Leicaのセットの中で、ビックリする様な価値がついていたのが、Summicron 35mm f2 (1st 8枚玉)のレンズ。
これまで全く知らなかったのですが、このレンズにはいくつか世代があって、僕のは、第1世代の「8枚玉」(レンズが8枚で構成されている)と言われるタイプです。

まあ、色々と語りつくされているレンズですが、素人の僕レベルでも、その良さはすぐにわかりました。
素人の僕ですが、使ってみて一番印象的だったのは、シャドー(陰影)の部分が「ストン」と落ちていくような階調表現です。

うまく言えないのですが、ある一定の暗さを下回ると、一気に「黒」に色が落ちていくのですが、それでいてベタ塗りにつぶれることなく、ディテールを表現するという表現で、あたかもコントラストを強調した様な写真に仕上がります。

なので、光と影が強いような環境で何とも魅力的な表現をしてくれます。
そのうえ、35mm/F2とは思えないほど、ボケもきれいに出てくれるので、解放でポートレイトを撮っても良し、絞って風景を撮って良し、と万能のレンズです。


お店でついている価格並みの性能を僕が引き出しているかは自信が無いですが、すごく良く写るレンズであることは間違いありません。

いや~、本当に良いレンズを手に入れました。

2016年4月22日金曜日

Leica M4

前にも、書きましたが、ひょんなキッカケから、ライカM4と、2本のレンズを当分の間お借りする事となりました。

レンズは、2本のズミクロン。


ライカについては、何の知識も無く、借りてから慌てて調べてみたら、35mmの方は、「8枚玉」と言われる物らしく、かなりの高値で取引されていて、ビックリ。
50mmの方は、「沈胴」式と言われる、レンズが短くたためるタイプ、これはデザインがすっごく格好いい。

実は、デジカメ(sony α7)側に付けるマウントアダプタは既に持っていて、デジカメでレンズだけは少し試してみたのですが、使ってみてファンが多いことが何となくわかりました。

ピントが合った部分はすごくシャープに写るのに、そこからなだらかに溶けていく自然なボケ。
それ以上に、ハイライトな部分はシャープに移るのに、シャドーの部分は「ズドン」と落ちるようなコントラストの出し方。

ある意味、現物以上に物事をドラマティックに撮るレンズだと感じました。Zeissのレンズを使って、日本製のレンズには無い個性の強さに惚れ惚れしましたが、ライカのレンズは、また違った意味で味い深い個性だと感じました。

さて、M4のボディの方はまだ使っていないので、今週末にでもフィルムを入れて、持ち出したいと思います。MFの一眼は扱っていたから、マニュアル操作には慣れていますが、距離計でのピント合わせができるか、ちょっと心配。

まあ、逆に、その辺はライカだから、深く考えずにF5.6固定で、目見当で撮ってみるかな...。

Sinn 103 と GUINAND 40.50


Sinn 103とGUINAND 40.50 シリーズ。
言ってみれば、兄弟の様な両モデルですが、あなたならどっちを選びますか?

僕は、「Sinn 103を買うぐらいなら、GUINANDを買え!!」と強く主張したいです。
というのは...

  • 最近のSinnは、"TESTAF"の認証とか、色々と技術的な挑戦をしていますが、103のムーブメントは、ETA(Valjoux) 7750です。
    7750と言っても、カスタムによってピンキリな事は知っていますが、僕としては、この汎用ムーブメントに50万以上のお金を払うという気持ちにはなれません。
    その点、GUINANDは、ムーブメントに最低限の装飾と施して、その上、職人によるちゃんとして組み立てと調整を行った上(成績書がついてきます)で、妥当な価格で提供されています。
    パイロットウォッチとして使い倒す事を考えたら、この値段は重要な問題だと思います。
  • GUINANDの時計を手にすると分かりますが、この時計には、職人が手作りした息吹を感じる事ができます。逆に、Sinnの時計は、非常に作りこまれた大量生産品の匂いがします。
    多分、純粋な工業的な精度で言えば、Sinnの方が上でしょう。
    でも、僕が求めているものは、人間が作った温かみの様な物です。その意味で、ケースや文字盤を見ると、GUINANDはすごく良い仕事をしていると思います。
  • ディテールへのこだわりという意味でも、GUINANDはすごく細かい仕事しています。
    例えば、Sinn 103の兄弟となる40.50でも、合計10種類のバリエーションがあります。今回僕は、マット(梨地)加工のケースに魅かれて40.50.10というモデルを選びました。それ以外にも、スモールセコンドの背景部とメインの文字盤の金属加工を変えたりとか、時間を示す数字の印刷の精度とか、パイロットウォッチの"このデザイン"に魅かれた人間には、GUINANDのこだわりは響くと思います。
  • 最後に、やっぱり、GUINAND 40.50シリーズは「Helmut Sinn氏」の時計という事です。
    現在の経営権そのものは、他の人(この人も魅力的は人でした)に移っていますが、依然としてSinn氏が深く関わっている会社という意味では、GUINANDこそが、「Sinn氏の時計」と言えると思います。
最後に、僕個人としては、まだ、大学生のころ(もう20年以上も前)にSinn 103のデザインに一目惚れして、それ以来、いつかは買いたいと心の片隅に取っておいた物だったので、Sinn氏が亡くなる前に、彼が作りたいと思った「最新の時計」を買いたかったという思いがありました。

確かに、総合的な技術力で見たらSinn社の方が上だと思います。モデルラインナップもSinnのほうが多いですし、僕も実際に欲しいと思うモデルもいくつもあります。

ただ、なぜか、 最後に欲しくなるのは、この古臭いデザインのパイロットウォッチなんですよね。
その意味でも、今回GUINANDを選んだのは、すごく満足のいく選択でした。

2016年4月17日日曜日

GUINAND Model 40.50.10 ディテール

という訳で、ディテールを載せてみます。
 *写真はクリックすると拡大します。

このように、文字盤は、メインの文字盤とスモールセコンドの文字盤の表面処理が違いで、視認性を向上させています。
ちなみに、曜日の表示はドイツ語のみという硬派な仕様。
かつては、"Automatic"(自動巻き)の表示を入れていたそうですが、文字盤をシンプルにする為に、あえて表示を止めたとの事です。

"HERGESTELLT DEUTSCHLAND" (made in Germany)の文字。
ここは、あえてドイツ語にしたそうです。

バックスケルトンの様子。
ムーブメントは、ETA/Valjoux 7750なので、まあ特に変わったところをはありませんが、ネジもブルーにカラーリングされていて、満足できる見た目です。

ローターに彫られた"GUINAND"のブランドロゴの下には、"FONDEE EN 1865" (founded in 1865)とあえてフランス語がつかわれています。
これは、GUINAND社の起源がスイス(スイスの公用語はフランス語とドイツ語)にある事に由来し、ちょっとしたひねりが効いています。

GUINAND Model 40.50.10

何年越しかの希望が叶って、遂に時計を買いました‼

購入したのは、Guinand watch(ドイツ語だと”GUINAND UHREN”)という時計工房から出ている、Model 40.50.10というモデル。
https://www.guinand-uhren.de/series-40/serie-40.html

Guinand社は、元々はSinnというパイロットウォッチを作っていたHelmurt Sinn氏が、Sinn社を退職後に買収した会社。なのでデザインもSinnの時計(model 103)にソックリというか、ある意味、こっちがオリジナルっていう事も言えます。
http://www.sinn-japan.jp/103-2.html
実は、Sinn 103 というモデルは、20年前近くからずっとほしいと思っていたモデルだったこともあり、Sinn社の動向やSinn氏の動向は、折を見てチェックしていたので、GUINAND社の存在は前から知っていたし、いつかは欲しいと思っていました。

僕の買った40.50.10がSinn103と一番違う所は、ケースがマットなステンレスって事です。でも、パイロットウォッチとして考えた時、この方は正しい文脈じゃないかと個人的には思います。

ディテールの部分でも、文字盤の「艶消し黒」に対して、スモールセコンドの背景は「ヘアライン黒」になっていて、絶妙な視認性を発揮しています。

決して安い買い物では無かったですが、ガンガン使って、ガンガン傷つけた方が味が出そうな硬派な時計です。

2016年4月9日土曜日

デジタルカメラと、クラシックカメラの融合


最新のデジタルカメラと、クラシックカメラの融合。

ひょんなキッカケから、ライカM4と、2本のレンズを当分の間お借りする事となりました。
レンズは、2本のズミクロン。


35mmの方は、「8枚玉」と言われる物らしく、かなりの高値で取引されていて、ビックリ。
50mmの方は、「沈胴」式と言われる、レンズが短くたためるタイプ、これはデザインがすっごく格好いい。

実は、デジカメ(sony α7)側に付けるマウントアダプタは既に持っていて、デジカメにもつく状態です。ちなみに、このアダプタは、ギミックが仕込まれていて、ヘリコイドを繰り出すことで接写ができるという代物。

近距離が苦手というレンジファインダーのレンズに、「接写」という新たな遊び方を提供してくれる優れモノです。

Voigtlander VM-E Close Focus Adapter


ついでに、アナログ側も、近所に旧来のアナログ現像をしてくれる店を見つけたので、またフィルム写真も再開しようかなと思っています。

カメラのロッコーというお店です。

かなり幸せなカメラライフ^_^。

2016年4月7日木曜日

Cannondale Habit Carbon 3


買う前のウンチクをだらだらと書いていきました。

『よし、MTBを買おう:https://dsktaka.blogspot.jp/2016/02/mtb.html
「よし、MTBを買おう:その2:https://dsktaka.blogspot.jp/2016/03/mtb.html


結局、購入したのは、「Cannondale Habit Carbon 3」です。
僕にとって、初キャノンデール、初レフティ(lefty)です。


なぜ、この機種を選んだかというと、
  • サスペンションストロークが120mmと、マラソンレースやXC(クロスカントリー)用途にちょうど良い。他のメーカーのXC向けは、ほとんどが29er(29インチ)で、27.5インチの選択肢がほとんどなかった事。
  • 逆に、サスストロークが160mm程度のフリーライド用途の機種も検討したのですが、乗ってみると、やっぱり重い。それに、160mmの必要性を感じない。
  • コンポーネントが、SHIMANO XTという指定は、ほとんど不可能でした。まずは、上級グレードはほとんどがSRAMのコンポを搭載している。しかも、現在はSRAMとSHIMANOで互換性が無いから、最初から「どっちの陣営」に乗るかが重要。その点、この機種(Habit Carbon3)はSHIMANOコンポーネントだった。
  • ただ、この機種もカタログでは「XT」と書いてありますが、よくよく見ると一部の部品だけでした。実は、他のメーカーも似たり寄ったりの状況で、お客さんにばれないように少しでもコストダウンしたいという意図がありありと見えて、ちょっとうんざり。
  • なので、最終的には、コンポーネント全交換を前提に考えるようになって、その意味で、完成車に搭載しているコンポがなるべく安くて、フレームのグレードがなるべく高い、という製品を探すようになった。その意味で、Habitは結構いい線ついていた(本末転倒!?)。
  • 最後に、やっぱりデザインが格好良いこと。その点では、Cannondaleのleftyは完璧。


まあ、その他、ポジションの事とか色々と健闘したんだけど、その話は長くなるので、機会があったら別の記事に仕上げます。

という訳で、新車を発注すると同時に、交換用コンポーネントも併行注文という状態と相成ったのでした。