2016年6月25日土曜日

王滝 SDA 2016年/春 (42kmクラス)

MTBを買った理由、それは、10年ぶりにレースに出場したかったこと。
まあ素人レベルですが、手始めに大滝SDAの42kmクラスに参加してきました。

ちなみに、僕のレベルは、タイムが4時間ジャスト、順位として上から1/3というレベルです。
なので、その前提で文章を読んでください。

まずSDAのコースですが、普段は林道として使われている道なので、シングルトラックは無く、全ての路面がダブルトラック(自動車が走行可能)で、路面状況が所々で変わるという状況です。路面状況として、砂利道、土の上に大小の岩がゴロゴロしているガレ場、タイヤの2本の轍以外は雑草が生えている様な綺麗なダート道、そして舗装路と言った感じです。

さらに言えば「林道」ですので、小さなコーナーは少なくて直線とタイトコーナーの“Stop&Go”的な構成が中心です。アップダウンについても、「延々と上って、延々と下る」を繰り返す様な構成です。逆に言えば、XCレースやシングルトラックで要求される、細かなコーナーやアップダウンをこなすテクニックはあまり要求されません。

このようなコースプロファイルなので、上りに関しては、ヒルクライムの様に、自分の体力と相談しながら、延々と続く上り坂をペースを乱さずに上る忍耐力が要求されます。逆に瞬発力はほとんど要求されないかな~。XCレースの場合は、例えば、狭いシングルトラックの入る前に前の人を抜かしたいとかいう場面が出てくると、無理してでもペダルを踏まなければいけないシーンが必ず出てくるとけど、王滝は全行程ダブルトラックなので追い越しは簡単です。

一方の下りは、はっきり言って「度胸一発」って感じです。基本的には長い下りが延々と続くので、かなりのスピードが出ます。僕の場合は、サイクルコンピュータの最高速に62km/hという記録が残っていました。

よく、王滝の下りは難しいという話が出てきますが、それは、速度が早く、路面がガレているので、コース取りをミスって、岩にヒットすれば簡単にパンクしてしまうという要素を言っていると思います。ただ、自分の感想として、ちゃんと視線を遠くに置いて、路面を見ながら走れば、そんなに難しくは無いんじゃないの!?という感想です。

とは言いながらも、下りコーナーについては、僕も要改善です。路面が砂利やガレ場なので、グリップ力が低くてすぐに滑るので、ビビってしまってほとんどコーナーを攻めることはできませんでした。折角のタイヤ(MIBRO マラソン)のサイドブロックの効果をほとんど使わずにレースが終了してしまったという感じです。

その為には、良く動くサスペンションと、良く効くブレーキが不可欠なので、機材は重要な要素です。個人的には、あんなガレた下り坂をリアがリジットのバイク(MTB)で走りたいとは思いません。

そういうコースプロファイルなので、セルフ・ディスカバリー・アドベンチャー(SDA)という表現は言い得て妙だなと思いました。誰かと戦うというよりは、ひたすら自己との対話しながら、4時間(100kmだと、8時間近く)自分をいじめ続けるというレースというのが、僕の印象です。

こう書いていくと、このレースに対して否定的な感じがしますが、やっぱりMTBの醍醐味は、大自然の中を走ると気持良さで、それを4時間、おなか一杯楽しめるって考え方もできます。

最後に、これを言うと身も蓋もないですが、僕はもともとヒルクライムは大好物なので、とても楽しんで帰ってきました。問題は、秋の大会を100kmに挑戦するか、もう一度42kmで楽しむかということです...。

2016年6月23日木曜日

IRC MIBRO Marathon (井上ゴム ミブロマラソン)

今回MTBを買った大きな目的は、王滝でのSDAに出場することでした。
標準装備のSchwalbe Nobby Nic Performance も悪いタイヤではないのですが、王滝を考えるとチューブレスはmustということで、タイヤを変えました。

こういうときは、プロの意見が一番ということで、いつもお世話になっているmilepostに相談に行きました。
その結果、お薦めされたのがMIBRO Marathon(ミブロ マラソン)です。
その際に、↓こんなアドバイスをもらいました。
  1. 大滝の砂利道でのカットパンクのリスクを考えると、耐パンク性が重要なので、XC用の軽いタイヤはお勧めしない。さらに言えば、長い上り区間を考えると、センター部分は、グリップ力よりも、走行抵抗の低さの方が重要。
  2. その点で、MIBRO Marathonは、それを考慮してセンターブロックが低いので、走行抵抗が低く、耐パンク性向上の為に増加した重量を感じさせない軽い走りが得られる。
  3. ただし、コーナーではグリップしないので、「一旦、滑り出す」癖があります。ただ、そこでビビらないで、さらに倒す(バンク)すると、サイドの深いブロックが路面を噛んでくれるので、ちゃんと曲がります。
とのことです。

という事で、当初は、ぶっつけ本番の予定(時間も無いので)でしたが、急きょ、幕張のMTBコースに試走に行ってきました。で、その感想が、

言っている事その通り!! このタイヤ、すごくオッカナイ!!


本当に、慣れが必要なタイヤですね。

とにかく、コーナーを攻めていくと、結構早い段階でに、タイヤが滑り出す「ズルッ」って感覚がやってきます。そこを丁寧にいなして、バンク角を深めて行けば、ちゃんとグリップします。
まあ、僕らへたくそにしてみれば、滑り出した瞬間に恐怖を感じる訳で、その恐怖心とドコまで戦えるかって話ですね。

ただ、その一方で、走行抵抗の低さは秀逸です。
アスファルトで、明らかにNobby Nic と比べてスムースに進みます。

で、結局このタイヤで、大滝のSDA(42km)に出た訳ですが、未だに評価は定まりません。
確かに、上りは軽かったのですが、体力を消耗している場面で、やっぱり恐怖心が先行して下りが攻めきれなかったという後悔も残っています。

なので、評価はいったん保留で、秋のSDAは、もう少しグリップ系のタイヤをはいても良いかなと考えています。